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【OEMブログVol.2】 ソフトウェア企業はハードウェアも作るべきか

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【OEMブログVol.2】 ソフトウェア企業はハードウェアも作るべきか

  

著名なコンピュータ科学者であるアラン・ケイ(Alan Kay)氏の言葉に以下のようなものがあります。「ソフトウェアのことを本当に真剣に考えているのなら、独自にハードウェアを作るべきだ」という同氏の名言は、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏が2007年にiPhoneを発表した際に引用したことからジョブズ氏のコメントだと誤解されがちですが、それより25年前のケイ氏による発言です(面白いことに、ケイ氏が当時取り組んでいたMacのコーディングについて語っていた時の言葉でした)。

 
さらに興味深いと感じたのは、これが時折ジョブズ氏のコメントとして扱われることであり、この言葉が最初に発せられたのは30年も前であるにもかかわらず、非常に多くのソフトウェア企業がいまだにそれを普遍的な真理だと考えていることです。

 
業界によって数字が大きく異なり、正確な数字を特定するのは難しいですが、現在80%ものソフトウェア企業が、自社製ソフトウェアを搭載したハードウェアを製造・販売しています。大半の企業はこれを「やむを得ない状況」と捉えており、ハードウェア企業になることは考えていません。

 
こうしたソフトウェア企業は、ハードウェア開発に取り組むことがリソース面で自社に負担となることや、売上増を促進するに違いないソフトウェア開発のイノベーションを妨げることを痛感しています。ところが、さまざまな理由から同じことを繰り返しているのです。

 
では、あらゆるハードウェア、ソフトウェア、サービスを社内で開発・管理する閉鎖的なエコシステムのメリットと価値はどこにあるのでしょうか。多くのソフトウェア企業にとっては、このビジネスモデルは容易にまねできるものではなく、理想的でもありません。

 
なぜなら、リソースを集中させて時間をかけなければならず、またプロジェクトが戦略的な計画の一環ではない場合に、中断を最小限にとどめ人員の増員なしに規模を拡大しなければならないからです。

 
企業の規模に関係なく、リソースの負荷はたとえそれが小さなものであっても新製品の開発と市場投入までの時間に大幅な遅れを引き起こし、利益に多大な影響を与えるおそれがあります。調達、テストと品質保証、統合、サプライチェーンからの要求については言うまでもありません。またそれらのいずれもがハードウェアをベースにしたソフトウェアのソリューションをお客様の元にお届けする過程の一部であり、その過程は極めて変化しやすいものです。

 
例えば、複数のハードウェアコンポーネントを異なるベンダーから少量ずつ購入するとなれば、スケールメリットを検討しなければなりません。少量発注はコストが高くなります。そして、注文が処理される前に(あるいは処理中に)何か問題が発生すれば、その注文は後回しにされて、量の多い他の注文が先に処理されることもあるでしょう。

 
大手のハードウェアメーカーと取り引きすればこうした問題はすべて軽減され、発注側の企業は、単独では困難もしくは不可能なスケールメリットを生かせます。しかもそうしたハードウェアメーカーなら、十分にテストして品質が保証された最新技術をオンデマンドで包括的なポートフォリオとして提供するため、市場投入までの期間をさらに短縮できます。

 
また、ソリューションをエンドユーザーの元に届けることはスタート地点でしかありません。成否の行方は、アップタイムと、数日ではなく数時間以内での修理(およびソフトウェアの更新)を保証するサービスモデルにかかっています。

 
最後に、閉鎖的なエコシステムや独自開発について言うなら、ソフトウェアベースのプロジェクトに携わる人数とプロジェクト数が少なければ、イノベーションも自己限定的なものとなります。一方、大手ハードウェアメーカーの専業エンジニアは、ニーズの異なる複数の企業からの注文に基づいて洞察を得るとともに、新技術を推進しています。

 
イノベーションに集中して自社の競争優位性を維持することを選択したのなら、製品開発の細かな実作業をアウトソーシングすることは理にかなった選択肢です。あらゆるリソースが適所に配置された企業の持つエンジニアリングの技量、製品品質、サプライチェーンとロジスティクスの機能を活用すれば、ソフトウェア企業は人員を増やすこともリソースに負荷をかけることもなく、自分たちが最も得意とする分野に集中できるのです。

 
それでも独自にハードウェアを開発しますか?

ブログの原文は以下から参照できます。

http://blog.delloem.com/2012/05/should-software-companies-also-be-hardware-companies/

次回は「OEMのお客様のアイディアがブレードサーバのイノベーションを推進」をお届けいたします。

 

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