デル データセンターからコンバージド、仮想化、クラウドのインフラに移行するソリューションを発表

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デル データセンターからコンバージド、仮想化、
クラウドのインフラに移行するソリューションを発表

*米国時間2012年12月13日Dell World発表リリース抄訳版

デルは、データセンターにおいてコンバージド、仮想化およびクラウドインフラへのスムーズな移行ならびに管理を実現する新しいソリューション、パートナーシップおよびサービスを発表しました。ガートナーの調査(注1)によると、2012年初めの時点で世界のデータセンターにおける5割以上のワークロードは仮想マシンで稼働しており、容易に仮想化できるワークロードの多くは既に仮想化されています。仮想化の急速な増加に従い、デルはオープンなイノベーションとスケーラブルなアーキテクチャへの取り組みに注力しています。

Dell エンタープライズ・ソリューション・グループ担当プレジデントであるマリウス・ハース(Marius Haas)は次のように述べています。「ITのシンプル化、効率性、予見可能性を向上させるために、企業はコンバージド、仮想化されたクラウド環境を急速に採用しています。デルは、企業がデータセンターへの取り組みを見直し、動向の利点を最大限に得られるよう支援します。デルのスケーラブルな設計と強力なデータセンターをエンタープライズソフトウェアやサービスの導入方針と統合して、オープンかつ柔軟な次世代データセンターの構築をサポートしていきます」

 
コンバージドインフラ

デルは、エンドツーエンドソリューションの一環として、デルのコンバージドインフラ・ソリューションのひとつとなる、最近発表したActive Infrastructureを展開しています。Active System 800用に認定・承認・最適化されたワークロード・ソリューション・リファレンス・アーキテクチャの第1弾の発表によって、全ての企業に必須のVDI、統合コミュニケーション、コラボレーション・アプリケーションなどの導入のための設計図をIT企業に提供します。ワークロードソリューションによってIT企業は、従業員の生産性を最大化し、より迅速で効率的な結果をもたらすことを支援し、組織の成長を促します。新しいワークロードに含まれる内容は以下の通りです。

  • Citrix XenDesktop リファレンスアーキテクチャを備えたDVS Enterprise Active System 800
  • VMware View リファレンスアーキテクチャを備えたDVS Enterprise Active System 800
  • Microsoft Exchange 2010 リファレンスアーキテクチャ
  • Microsoft SharePoint 2010 リファレンスアーキテクチャ
  • Microsoft Lync 2010 リファレンスアーキテクチャ

デルは直観的で柔軟かつ包括的なコンバージドインフラ・ソリューションの今後の展開を共有して、Active Infrastructureのビジョンを拡大しました。Gale Technologiesから獲得したスケーラブルで有機的なIPをベースとして、インフラだけでなくビジネス価値を向上するアプリケーションやワークロードなどを提供します。現在デルが共有するActive Infrastructureビジョンの3つの主要な要素は、以下の通りです。

  • Active System 800がお客様のサイト(注2)に納品され、組み立ての完了後から数時間内に、ワークロードをプロビジョニング可能:IDC調査(注3)によると新ITサービスの展開には通常数か月かかります。Gale Technologies IPによって強化されたActive System Managerによって、IT管理者は物理インフラの迅速な提供だけでなく、IaaS(Infrastructure as a Service)形式の仮想クラスタ、または標準化仕様テンプレートを活用した共通業務ワークロードにおける高可用性インスタンスを展開することができます。企業はIT応答性の向上や迅速なROIによるメリットを享受します。
  • Dell Fluid Cache技術のActive Infrastructureへの統合:デルのCompellentストレージアレイに統合されたサーバーに0層ストレージを導入することで、Active Infrastructureを利用して、仮想化の利点をパフォーマンスに左右される基幹業務アプリケーションにまで拡大できます。
  • 第三者プラットフォームを選択し、既存のインフラ展開や管理フレームワークに統合できる柔軟性:Gale Technologies IPによって強化される今後のActive System Managerは、既に展開されている第三者プラットフォームをサポートし、時間、経費を節約し、柔軟でオープンな先進的なコンバージド環境を構築します。デルはActive System Managerパートナーの幅広いエコシステムを構築し、またAPIの堅牢なセットを提供することによって、独自のシステム管理インフラとのカスタム統合を可能にします。

仮想化

PowerEdge第12世代サーバポートフォリオにおいて革新的なサーバー密度を実現し、IDCのサーバー市場動向調査IDC Worldwide Quarterly Server Tracker – 2012 Q3 Worldwideによると、デルの長年にわたるx86サーバー出荷成長率は、業界ならびに2大競合他社を凌いでいます。デルは、仮想化データセンターを最適化することを支援します。Dell OpenManageシステム管理ソリューションの強化により、サーバー、ストレージ、ネットワーク機器に備わった最新の管理機能を活用できます。主な利点は、次の通りです。

  • 簡易化されたリモート管理によって、単一システムで最大25%まで管理時間を節約し、IT資源の性能、パワー、生産性に影響するエージェント基盤メンテナンス機能を解消します。
  • システムプロファイルを獲得し、新システムに適用できる拡張自動化機能は、手作業の繰り返しを減らし、導入のための作業経費を削減します。展開までにかかる時間の短縮によって、効率的にデータセンターリソースを活用できます。
  • サービスサイクルのダウンタイムの削減により、より強化された可用性とセキュリティは、課題の特定・改善に貢献します。OpenManage Essentialsに統合されたDell Support Assistはトラブルシューティング情報を自動的にデル テクニカルサポートに送信するプロアクティブな機能によって、問題解決や部品交換を加速し、確実に稼働時間を最大化します。

 
クラウドストレージ、オープンソース、ビッグデータのソリューション
様々なクラウドストレージ・オプションを求めるお客様に対して、新しいOpenStackベース製品、Emerging Solutions Ecosystemのパートナーが、オープンソースのクラウドやビッグデータソリューションを最大限に活用できるように、新しいオプションを発表しました。

デルはオープンかつ標準仕様のソリューションに注力しています。クラウドストレージの新しいオプションは、次の通りです。

  • クラウド:デルのパートナーであるIppany B.V.およびMezeo Softwareはデルに承認されたソリューションにより、Dell Fluid File SystemDell DX Object Storage Platformをベースとするプライベートクラウドソリューションで、安全にモバイルの企業データを統合します。これらのソリューションによって、お客様はどこからでも企業データに安全にアクセスでき、増大するBYODイニシアチブへの要求にIT企業が対応することを支援し、同時にセキュリティと企業データの可用性を確保します。Ippany B.V.とMezeo Softwareは拡大するデル ストレージ・パートナー・エコシステムの一環で、ストレージ、データ管理、特定業種向けアプリケーションへのお客様の要件を広く支援するために認定されています。
    • オンプレミスからクラウド:EqualLogicストレージを使用するデルのお客様またクラウドストレージの利用を検討しているお客様のために、Crowbar用EqualLogicドライバーを2013年に提供する予定です。Crowbarは、OpenStackクラウドでデルストレージの利用を可能にするためにデルが開発したオープンソースのソフトウェアフレームワークです。
    • オープンソースクラウド:Inktankは、相互補完的、相互運用的なハードウェア、ソフトウェア、サービスなどを提供するために設計されたパートナーシップ・プログラム、DellのEmerging Solutions Ecosystemに加わりました。Inktankと提携して、OpenStackクラウドソリューションと互換性のあるクラウド基盤ストレージならびにCeph分散ストレージシステムを基盤としたストレージを提供します。Cephはひとつのクラスタでオブジェクト、ブロック、ファイルシステムのストレージを拡張できるよう設計されています。

デルはオープンイノベーションへの貢献、さらにオープンパートナーのエコシステムへのサポートを拡大します。

  • OpenStackベースのプライベートクラウドをより迅速かつ容易に展開できるようSUSE CloudにCrowbarを完全に統合しているSUSEが、Emerging Solutions Ecosystemに参加します。
  • デルはCrowbar 2.0を開発し、コミュニティがこのオープンソース・ソフトウェア・フレームワークを更新することを奨励し、お客様がクラスタ内にクラウドソフトウェアをインストールし、システムを迅速、自動的に拡大することを可能にします。Crowbarのオープンソース・モード はDell Enterprise Systems Groupのオープンイノベーション戦略にとって重要です。
  • クラウド移行を加速化し、ビッグデータからインサイトを得るために、デルとインテルは提携し、お客様がデルソリューションセンターとデルモジュラーデータセンター内のHadoopビッグデータソリューションおよびOpenStackクラウドソリューションにアクセスすることを可能にします。

 
開発者によるSputnikベータプログラムの多くのプロジェクトのおかげで、デルはクライアント・ツー・クラウドデベロッパー・ソリューション「Dell XPS 13 laptop, Developer Edition」を投入します。このプロジェクトはデル初のイノベーションプログラムで、社内の誰が発案したイノベーションに対して資金提供できるよう設立されました。この支援プログラムの2番目のプロジェクトRIPTideはリアルタイム分析ソリューションで、構造化または非構造の関連データを、中間ファイルを出力せず複数の処理をまとめて収集できます。Dell Boomiによるリアルタイムのデータ統合機能を活用し、レポート、ダッシュボード、分析のためのリアルタイムのビジネス・インテリジェンス機能を装備し、中堅中小規模市場で簡単に導入できるサービスを提供します。

 
米国における提供開始の予定

  • デル ストレージ認定のIppany B.V.およびMezeo Softwareのプライベートクラウドソリューションは、2012年12月13日から出荷されます。
  • Active System 800およびActive System Managerは、現在、米国で提供されています。その他の地域では2013年2月以降に発売されます。
  • Active System 800ワークロード・ソリューション・リファレンス・アーキテクチャは、現在VMware View、Microsoft Exchange、SharePoint、Lync 2010向けに提供されています。Citrix XenDesktop用のワークロード・ソリューション・リファレンス・アーキテクチャは、2013年初めに発表される予定です。
  • Active Infrastructureの新ソリューションやビジョンは、2013年後半に公表される予定です。

注記

1 Gartner, Inc., Top Five Trends for x86 Server Virtualization, Thomas J. Bittman, March 22, 2012. 

2 All Active System beta customers were able to deploy the solution within four hours of delivery.

3 According to the December 2011 IDC Converged Infrastructure Survey 2011: Out of the Clouds, Down to Earth, 57 percent of respondents said deploying new IT services can take more than 31 days. Of those respondents, 37 percent said it could take 91 to 180 days.

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