デル、企業の業務効率向上に加え、企業の顧客理解とカスタマーエンゲージメントを支援するため、デジタルサービスおよびアナリティクス・ソフトウェアのソリューションを強化

2014年11月7日

デル株式会社

 

デル、企業の業務効率向上に加え、

企業の顧客理解とカスタマーエンゲージメントを支援するため、

デジタルサービスおよびアナリティクス・ソフトウェアのソリューションを強化

*米国時間2014年11月5日年次顧客イベントDell World 2014発表リリース抄訳版です。

テキサス州オースティン Dell World – 2014年11月5日(米国現地時間) – デルはこのほど、アナリティクスの活用により顧客リレーションシップの向上とデータからビジネスに有用な洞察を獲得するための一連のソリューションを発表しました。また、デル・ソフトウェアは、ハイブリッドクラウド環境における予測型アナリティクスの提供を目的として、マイクロソフトとの協業を開始したことを発表しました。さらに、デル・ソフトウェアは同社の先進的なアナリティクス・プラットフォーム「Statistica(前StatSoft)」と「Kitenga」の統合により、ビッグデータ機能を強化し、アップグレードを行っています。  

デジタルビジネスサービス(Digital Business Service : DBS

デル・サービスは、モダナイゼーション、変革、デジタルサービスという3つの主要領域の支援に重点を置いています。デル・サービスは2014年11月5日(米国現地時間)、「デル・デジタルビジネスサービス(DBS)」という新たな専任サービス部門の設置を発表しました。同部門には、デジタル化に向けたコンサルティングやデジタル技術に関連したサービスが含まれており、お客様がエンドユーザーの優先傾向に対する理解を深め、デジタル技術を利用した事業プロセスの変革を支援します。

DBSはコンサルティングを通じて、企業が自社のニーズを評価し、モノのインターネット(IoT)などの最新トレンドと合わせて、アナリティクス、モバイル、ソーシャルメディア、クラウドなどのデジタル技術の活用プランの策定を支援します。DBSは、デルのアナリティクス・ソリューション、ソーシャルメディアのパイオニアとしての経験、クラウドおよびビジネスインテリジェンス分野における企業買収、デジタル技術分野における強固なパートナーシップと専門知識に加え、デルのエンド・ツー・エンドポートフォリオにより、高度かつ包括的なソリューションの提供が可能です。

例えば、デル・サービスは、グローバルな保険会社であるチューリッヒ生命と協業して、様々な顧客ニーズに対応できるようモバイルや、ウェアラブル技術、ソーシャルメディアの活用について研究するデジタル変革プロジェクトを推進しています。

生命保険の他にも、各業界のお客様がデジタルを活用してカスタマーエンゲージメントの向上を図ることができます。例えば、デルはこれまでに、アナリティクス、ソーシャル、クラウド、およびモバイルのソリューションを、ケンタッキー大学(アナリティクス)、コンコルディア大学(アナリティクス)、アメリカ赤十字社(ソーシャルメディア)、パイ・マッピング(クラウド)、ヒルトン(モバイル)などに提供してきました。

デル・サービスのプレジデントであるスレシュ・バスワニ(Suresh Vaswani)は次のように述べています。「当社は長年にわたり、お客様がビジネスの現代化と変革を図り、競合他社の一歩先を進み続けるためのパートナーを務めてきました。今日、企業は自社のビジネスを進化させ、顧客、従業員、ビジネスパートナーに素晴らしい体験を提供するためにデジタル技術を活用する必要に迫られています。しかし、実際にそれができる態勢にある企業は数少ないのが現状です。しかし、デジタルビジネスサービスによって、当社はお客様がデジタル戦略を実行して、あるべき未来を早急に実現するためのお役に立つことができます。」

フォレスター・リサーチ社の最近発表のレポートによれば、成功するデジタル企業は、新しい方法で協業と連携を行うため、エコシステムの中でオープンに事業を展開しています。DBSはデジタル変革技術の各分野において、Kony、Apperian、Cloudera、Informaticaなど多数の企業を含む、様々なパートナーとの関係を構築してきました。そして、多様なお客様からのニーズに最も応えられるよう、必要に応じて他のサードパーティとも共同するというベンダー中立の姿勢を保ち続けています。

アナリティクス・ソフトウェアの機能強化

デル・ソフトウェアは、企業がオンプレミスおよびクラウドでデータを管理、統合、分析できるようにするプラットフォーム非依存型の包括的な情報管理ツールを提供する戦略をさらに前進させました。デル・ソフトウェアは2014年11月5日(米国現地時間)、お客様が拡張性とコスト効率に優れたハイブリッドクラウド環境の中で強力な予測アナリティクス機能を実行できるよう、マイクロソフトとの新たな協業を開始したことを発表しました。この協業により、お客様はデル・ソフトウェアが買収により獲得した「Statistica」の先進的なアナリティクス・プラットフォームを、マイクロソフトの「Azure Machine Learning Service」と併せて利用できるようになります。デルの「Statistica」と「Azure Machine Learning Service」を組み合わせることで、お客様は適切なコンプライアンスとセキュリティを維持しながらクラウド導入における多くのメリットを受け、必要とする強固な予測アナリティクス機能を得ることができます。

この有力な組み合わせにより、お客様は「Statistica」で利用可能な1万6,000以上の分析オプションに加えて、強固なモデル管理および安全なコンプライアンスの機能を利用できるようになるほか、「Azure Machine Learning」のエンジンが圧倒的な処理能力、スケール、経済的利点を提供するクラウドにコアモデリングを移すことができます。さらにこの組み合わせにより、お客様は、機密データをローカルのプライベートクラウドに置きつつ、機密性の低いデータや匿名データは大規模に処理するという、ハイブリッドクラウドのアーキテクチャが利用できます。このことは、銀行、製薬、医療など、規制、コンプライアンス、あるいはプライバシーに関する義務が厳しく、適切なデータガバナンスの維持が必須とされる分野の企業においてとりわけ重要です。

マイクロソフトのクラウド・マシーンラーニング担当コーポレート・バイスプレジデントであるジョセフ・シロッシュ(Joseph Sirosh)氏は次のように述べています。

「デルの取り組みに参加でき大変うれしく思っています。これは、『Azure Machine Learning』が画期的な機能を実現し、先進アナリティクスの運用や、オンプレミスのソフトウェアからのクラウドベースの本番システム構築が可能になるという素晴らしい一例です。」

さらにデル・ソフトウェアは、「Statistica」の先進的なアナリティクス・プラットフォーム上で使用するビッグデータ・アナリティクスの新モジュールの発売を発表しました。この新しいモジュールでは、多様なNLP、機械学習、予測モデリング、センチメント分析、ソーシャルネットワーク分析、可視化機能など、「Kitenga」ビッグデータ・アナリティクス・プラットフォームの既存機能が「Statistica」のユーザー・ワークフローに直接組み込まれており、先進的なビッグデータ分析に直接接続して利用することが可能です。こうした統合により「Statistica」のユーザーには、ウェブコンテンツや、フェイスブック、ツイッターなどのサイトから得られる公開ソーシャルデータなど、多様な形態の非構造化データをクロールする能力、さらにはこうしたデータをHDFS(Hadoop Distributed File Systems)に直接書き込み、より深くビッグデータ・アナリティクスを実行することもできます。また、この非構造化データと大規模な構造化データをシームレスに組み合わせることで、データの専門家は顧客行動や市場機会に関する理解を深めることができます。さらに、このたび「Statistica」はデル・ソフトウェアの「Toad Intelligence Centralソリューション」と完全に統合され、従来型リレーショナルデータベース、NoSQLデータベース、HadoopやCassandraなどの非構造化データベース内のデータや、Salesforce.comなどのクラウド情報源など、多様なデータへの直接的なアクセスをユーザーに提供します。

デル・ソフトウェアの情報管理担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるマット・ウォルケン(Matt Wolken)は次のように述べています。

「情報のデジタル化、新しいデータタイプの急増、そして現代のデータ・アナリティクス技術の絶え間ない進歩は、組織がビジネスプロセスや顧客行動について深い洞察を得るまたとない機会を創出しました。今年デル・ソフトウェアが実施した『StatSoft』の買収に続き、今回の発表は、ユビキタスな先進アナリティクス機能を特長とする総合的情報管理ソリューションのトッププロバイダーとしての当社の重要な一歩といえます。」

発売情報

  • デジタルビジネスサービスは2014年11月5日(米国現地時間)より全世界で提供を開始します。
  • Ÿデルとマイクロソフトとの協業の第1フェーズは現在進行中で、このたび全世界のお客様が「Azure Machine Learning」と並行して「Statistica」を利用できるようになりました。
  • 2014年第4四半期には、新しい「Statistica」ビッグデータ・アナリティクス・モジュールの最初のイテレーションを全世界のお客様に向けて提供する予定です。

*記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。

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