デル、SDNを実現するファブリックソリューションを発表 ~データセンター向け最大64ポート実装可能な「Dell Networking S5000」も投入~

デル、SDNを実現するファブリックソリューションを発表

~データセンター向け最大64ポート実装可能な「Dell Networking S5000」も投入~

デル株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:郡 信一郎)は、本日、ネットワークポートフォリオを拡充し、OpenFlowをサポートしSDNを実現するファブリックソリューション「Dell Active Fabric」ならびに次世代管理ソフトウェア「Dell Active Fabric Manager」を発表します。「Dell Active Fabric」および「Dell Active Fabric Manager」は、無償で提供されます。またデータセンター向け高密度モジュール型スイッチの新製品「Dell Networking S5000」を発表します。

Dell Active Fabric 次世代データセンターに対応する新ネットワークソリューション

Dell Active Fabricは、仮想化データセンターやプライベートクラウドで急増している水平(East-West)トラフィックに柔軟に適合する、フラットな高速any-to-anyマルチパス・ネットワーク・アーキテクチャを実現します。Active Fabricは、ハイパースケールに対応し、迅速かつ容易な展開が可能な10GbEまたは40GbEスイッチを使用して、従来のデータセンター・ネットワーク・アーキテクチャの次世代データセンターへの移行を加速します。

Dell Active Fabricの特長と機能

  • 仮想化、コンバージド、SDN環境に特化
  • 高速10GbE / 40GbE L2/L3 マルチパスファブリック
  • データセンターブリッジング iSCSI、ファイバーチャネル(FC)、ファイバーチャネル・オーバー・イーサネット(FCoE) を使用したLAN/SAN コンバージェンス
  • OpenFlowサポート
  • 標準的なノースバウンドおよびサウスバウンドインターフェース
  • 主要なハイパーバイザ(Microsoft、VMware、OpenStack)を使用して、NVO(Network Virtualization Overlays)をサポート
  • Big Switch Networksなど大手ベンダーのOpenFlowベースのコントローラをサポート
  • Telnet/CLI、TCL、REST、SNMP、Perl、Python scriptingなどのレガシーなプログラミング・インターフェースをサポート

 

Dell Active Fabric Manager – ファブリック管理ソフトウェア

Dell Active Fabric Managerは、グラフィカルなユーザインタフェースで、プラニング、コンフィグレーション、管理、モニタリングをひとつの画面に表示でき、設計ならびに展開にかかる時間を削減します。

主な機能は以下の通りです。

  • デザインウィザード – 直感的なグラフィックインターフェースでマッピングプロセスを大幅にシンプル化します。当て推量やエラーを排除して、最適なファブリック設計に必要な計算を実行します。
  • 自動プロビジョニング/検証/設定 – ファブリック設計を包括的に展開させるため段階的な手法を提供します。多数のコマンド入力やエラーが起こりやすいプロセスを取り除きます。
  • 容易な統合、役割ベースのアクセス – Dell Active Fabric Managerは、ファブリックをデバイスレベルではなく単一のエンティティとして抽象化します。データセンターの他のツールを利用して容易に統合できます。これと連動して、役割ベースのアクセスを利用して、複数の部門(例えば、サーバやストレージ管理者)で基本的なネットワークオペレーションを中断することなく、ファブリックのパフォーマンスを監視できます。

Dell Networking S5000 –高密度モジュール型スイッチ

Dell Networking S5000は、ファイバーチャネル(FC)およびファイバーチャネル・オーバー・イーサネット(FCoE)機能を備えた1Uサイズのトップオブラック(ToR)型LAN/SANスイッチです。40GbEを4ポート搭載、10GbEを最大64ポートまで実装可能です。ラック内で1GbE、10GbEを混在させて使用でき、柔軟なシステム構築が可能となります。同一筐体で40GbEへのアップデートも可能なため、将来の投資の保護につながります。また、SDNをサポートするFTOS(Force10オペレーティングシステム)9.0を搭載しています。

主な機能は以下のとおりです。

  • 高密度のLANSANの融合 –スイッチ数とラックスペースを削減できます。S5000は最大で10GbE x 64ポートまたは10GbE x 16ポートを備えたEthernet/FCポートを48ポート搭載できます。
  • ビジネス成長に併せてスケーリングが可能なモジュール型 –固定ポートスイッチと比較した場合、導入がより柔軟になり、IT予算を最適に割り当てられます。S5000はモジュールを4台収納できるため、一度に4台のモジュールすべてを購入するのではなく、1つのモジュールを取り付けてから必要に応じて増設できます。
  • 機能豊富なストレージネットワーク – iSCSI、RoCE、NAS、FCoE、およびFCファブリックを、すべて同じプラットフォーム上でサポートします。
  • 最大の投資保護を提供する、将来に備えた設計 –S5000のハードウェアは、モジュール型およびシステム設計により、既存のインフラストラクチャへの投資を無駄にすることなく、新機能やオプションが将来リリースされた場合にも対応できます。
  • 容易な統合と相互運用– Broadcom、Brocade、Emulex、IntelおよびQlogicなどの代表的なアダプター、スイッチおよびストレージベンダーと相互運用性を確立しています。


製品画像:Dell Networking S5000

 

Dell Networking S5000

販売開始日:2013年7月予定

最小モデル構成価格: 2,298,900円~ *消費税・送料別

(構成:本体、12ポート10Gbイーサネット モジュール 2本)

 

新製品Dell Networking S5000は、6月12日から幕張メッセで開催されるINTEROPのデルブースにて展示します。

About the Author: Dell Technologies